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農と大地

自伐型林業と古代小麦

滋賀県米原市で林業をしている良子さんが、はざかけの杭を運んできてくれました。

職場(現場)には径5~10cmくらいの杭にぴったりの材が、いっぱい転がっているのだそうです。

1本の杉を切り倒したら、樹冠部分、枝部分など4~5本は取れるみたいです。

はざかけ用の杭は、ホームセンターで見たら1本700円!

彼女は普段は普通乗用車なのですが、今日は八幡市の田んぼで天日干しが終わった稲を回収するため、軽トラで来ました。

その往路に6尺の杭を20本強、私のために積んできてくれたのです。

 

 

彼女は現在、地域おこし協力隊として 自伐型林業 をしています。

自伐型林業は、農業でいうと自然農に似ていると思います。

●自然を征服するのではなく保全する。同じエリアで持続的に事業ができる。

●大規模な機械投資をしない(数百万円)。参入障壁が低く、個人や家族経営で可能。

●小規模な作業道は、土砂災害防止に貢献する。

●人がうろうろすることで。獣害対策となる。

●兼業、6次産業化などと組み合わせてやる。

 

これまでの一般的な林業は

●自然を征服する。次々と場所を移していく。

●どかっと機械投資(数億円)。専任の従事者を雇う(ランニング数千万円/年)

●低コストをめざして大規模化したのに、複雑な日本の山林では高投資・高コスト。永続的な高額補助金がつぎこまれている。

●荒っぽい作業道・過間伐などにより、土砂流出や環境破壊が誘発されている。

 

 

良子さんの愛犬マーブル

 

地域おこし協力隊として地元自治体(地元自治体には国から補助金が入る)から生活支援費が出るのは来年3月まで。

それまでに彼女は生計の道を立てなければなりません。

林業を生業とできる地盤を作るとともに、山が雪に閉ざされる季節の副業も作らなければならない。

自然農での野菜・お米作りはもちろんのこと、

竹細工、窯焼き天然酵母のパン、メイプルシロップ作り、

おそらく私が聞いていないだろうことにも沢山挑戦してきたのだと思います。

 

 

めぐみさんの愛鳥ミク

 

”小麦が身体に悪いって、知ってる?”

作業の合間に彼女が尋ねてきました。

”グルテンが腸の炎症をひきおこすんだって?”

そうみたいだね。

”私、人を不幸にするようなことを仕事にしたくないんだ。”

 

「人を不幸にするようなことを仕事にしたくない」って、何て新鮮な言葉でしょう!

彼女とずっと友人でいたら、私が自分の益に目がくらんで道を外し?そうになったとき、飛んできて張り倒してくれるでしょう。

 

”古代小麦って知ってる?”

”神戸にスペルト小麦でパンを作っているお店があるって教えてもらって、行ってみたんだ。”

 

私も干しぶどう酵母でパンを焼きますが、京田辺市のパン屋さんマテアで「南部小麦」という在来種を買っています。

とても味わいがあって美味しいです。

でも古代種ではありません。アレルギーも出るみたいです。

昭和の時代に入ってから作られた交配種で、パンにも使える小麦として広がりました。

それまで日本の小麦はグルテンが低く、うどんには向いているけれど、パンは膨らみにくかったのでした。

 

古代小麦は、うん千年の歴史がある種のことを指します。

小麦アレルギーの人でも、8~9割が食べられるといいます。

現代小麦、現代の野菜やお米は、農薬・化学肥料を使うことを前提に開発されており、遺伝子レベルで原種とは異なる作物になりつつあります。

農薬・化学肥料がなければ育てられないように作られている、

と言っても良いかと思います。

農薬・化学肥料のグローバル企業が、近年 種苗メーカーを次々と買収し傘下にしていきました。

 

 

 

 

アレクサンダーテクニーク深海みどり先生の同窓生、枚方メサイアでも一緒だったソプラノのリマさんは、小麦断ちをしています。

彼女が小麦断ちしはじめた頃、大変やろう?と聞くと、

なんとかなってるよ、体調もいいし、と笑っていました。

人それぞれ、取り組みやすいことは違うのでしょう。

私は小麦大好きなので無理です。

しかしできるだけ無農薬・無肥料、在来種や古代種を食べるようにしています。

 

小麦絶ちの成果かどうかわかりませんが、その翌年。

2016年2月の枚方市民オペラ「ドンジョバンニ」第1幕フィナーレ手前、ツェルリーナ役のアリア「ぶってよマゼット」は神がかっていました。

枚方市民会館の空間いっぱいに歌声が響きわたり、歌えば歌うほど声がどんどん出るようになって、まるで彼女自身が光を放つ球になったかのようでした。

私はオーケストラピットでビオラトップに座り弾きながら聴いていましたが、鳥肌が立っていました。

 

(※)枚方では10年余り前から、年末にヘンデルのメサイアをしています。

市民による合唱団、枚方フィルハーモニー管弦楽団の有志を核にしたオーケストラ、枚方にゆかりのあるソリストを招いて上演されています。

メサイアのご縁で、狂言師の茂山千三郎さんを主役にお招きした枚方市民オペラが、2016年の「ドンジョバンニ」です。

ちなみに千三郎さんのご婚儀、披露宴のおり、BGMのカルテットで1stVnを弾きました。(@^.^@)

 

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