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♪レッスンの引き出し 道具編

バイオリン・ビオラの調弦方法

家で練習するときの調弦が適当でも、週に1度レッスンに行けば先生が

ピシッと調弦してくれる、それでずっと習い続けてきた方もおられるの

ではないでしょうか。

急にレッスンに通えなくなりお困りの生徒さんは、参考にしていただけ

たらと思います。

またアマオケでコンマスのA音に一斉に合わせる調弦を、

事前に電子チューナーで合わせてるから 形だけ皆と同じようにしている、

という方も、この機会に学びなおしてみましょう。

 

電子チューナーを使うときは 442Hz であることを確認しましょう。

うっかり↑↓のボタンを押してしまって、変わっていることがあります。

調子笛や音叉を買うときも、442Hzか確認しましょう。

目次

(1)アジャスターでのやり方

アジャスターが付いていると子供っぽい? へたくそだと思われる?
一流の演奏家で4弦アジャスターを付けている人も、さがせばいます。
アマオケでばりばり弾いている経験者だけど、アジャスターで調弦して
いる、またペグでの調弦は苦手、そんな方もおられます。

うちの教室で一番調弦の上手な子は、アジャスターです。
彼女はペグの利点、アジャスターの利点、両方を知った上でアジャスター
にしています。
それぞれの特性を知って、自分にとってベストな方法を選びましょう。

①ペグで大まかな音程をとる

まずペグの位置を決めます。
音程はやや低めで。
音程が大きく狂っていない場合は、この過程は飛ばしてください。

アジャスターのネジ4つを、一番上までゆるめます。
音程が一番低くなるところまで下げます。
その状態で、ペグを、正しい音程のちょい下くらいの位置に決めます。
(KORG や YAMAHA の電子チューナーであれば、大きな●メモリの2~3つ低いくらい。)

②アジャスターの動かし方

次に、アジャスターのネジを押し込む方向へ回して、音程を上げていきます。
バイオリンはADGE、ビオラはADGCの順番で行います。
左手を、右腕と自分の間に入れて、弾きながらネジを回します。
体幹や楽器の位置・弓の軌道が変わらないように、左手を入れましょう。
このフォーム、身体の使い方も、バイオリン・ビオラを弾く練習になります。
弾きながらネジを回す動作が上手なほど、楽器は上達します。

難しい場合は、
①楽器は机の上などに置いて(タオル等を敷いて固定しましょう)
 弓を弾きながらネジを回す
②弾いて音を出すのではなく、弦をはじいて音を出す
などの方法があります。

②の場合、バイオリンを肩に乗せて構えた姿勢でもいいですし、
肩から降ろして抱えたり、机上やケース内に置いてもいいです。
はじく場所は、弓を引く場所ではなく、黒い指板に少し(1~2cm)
入ったところが良いでしょう。
肩から降ろしてはじく場合は、もっと上の方でも構いません。
その方がはじきやすいです。

はじく音は、すぐ減衰するため聴きとりにくいし、音程も弾いた場合と
すこし違ってきます。できれば弾いてください。

(2)ペグでのやり方

ペグ調弦が上手か否かは、楽器の上手さと必ずしも相関関係にありません。
もちろん弾きながらペグ回すので、体幹や右腕は演奏フォームと関係します。
しかし左手でペグを回すという動作は、バイオリンを弾くのとは種類の
違った動作になります。
身体が小柄なほど難しいですし、大きなビオラほど難しいです。

ペグでの調弦、アジャスターでの調弦、自分にはどちらが適している
のか迷う方、考えたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

①ペグが回しやすい向きの調整

A線のペグの握り方

まずペグの傾きを、力が入れやすい向きにしましょう。
(この過程はとばしてもいいです。)
標題「ペグでのやり方」の下の写真は、私が動かしやすいペグの向きです。
バイオリンのD線だけは、肩当てをオブロングのケースへしまうことを
優先した向きになっています。

②でペグを動かすときは、楽器側へ押し込みながら回します。
ペグの向きが悪いと押し込みながら回せません。

ペグがどこを向いていても、器用に回せてしまう方もおられます。
しかし、ペグの芯は先へいくほど細くなっているので、
回しているうちに浮いてきます。
そうしてある日、ケースに入れて運んでいる際のちょっとした衝撃など
で、弦がゆるんでしまったりするのです。

ペグの傾きを直すには、弦を巻きなおす必要があったりします。
弦を新しいものに張りかえるときは、ペグの傾きに気を配りましょう。
ペグコンポジション/ペグソープも必ず塗りましょう。

上の写真はA線、下の写真はD線G線の握り方。

②ペグの動かし方

ペグ手前へ回して、音程を少し下げます。
電子チューナーを見ながら、弾きながら、ペグを向こう側へ回して
音程を上げていきます。
合ったと思ったところでペグを止め、チューナーで音程を確認して
みましょう。
低い位置で止まってしまった場合は、チューナーを見ながら左手を
止めるタイミングを 少し後ずらしにする必要があります。
高い位置の場合は、止めるタイミングを 少し前にする必要があります。
バイオリンはADGE、ビオラはADGCの順番で行います。

大きく狂っている弦があった場合、再度順番に確認しなおしましょう。
例えば、D線を合わせたあと取りかかったG線が、調弦前かなり
低かった場合、G線を合わせたあとのD線は音程が下がっています。

合わせたい音程より高い方向へは、基本行かないようにしましょう。
弦にストレスがかかると、切れやすくなります。

(3)電子チューナーについて

いちばんポピュラーで信頼性があり長持ちするのが、メトロノーム機能
もついた KORG や YAMAHA の電子チューナーです。
(写真 右 横11cm 縦7cm 厚み15mm)
大きいので、オブロング型の楽器ケースには入らなかったりします。

ほかに、メトロノーム機能のないやや小型のもの(写真 左)
ネックにはさむクリップ型(写真 中央)があります。
クリップ型はケースの空スペースに入りやすく 周囲の音を拾わないので、
オケで人気だったりしますが、ハードもソフトも機構が壊れやすいです。
私が持っているKORGのクリップ型は、首がパキッと折れて液晶画面
がまっすぐ立たず、E音は反応しません。

置き型のチューナーは、周囲の音を拾ってしまいますが、
入力端子にさしこむコード&クリップの別売り品があります。
クリップは駒のE線側にはさみます。
純製品でない安いものでも使えるようです。

電子チューナーには、442Hzに設定できないものもあります。
バイオリン等の弦楽器専門店で扱っていたり、箱にバイオリンに対応し
ていると書いてあるものは、大丈夫でしょう。
店頭にバイオリンが並んでいても、多様な楽器を販売しているお店では
442Hzにできないチューナーが置いてあったりします。

またクリップ型は、クリップの幅がそれぞれの楽器専用になっています。
バイオリンとチェロでは、ネックの太さがかなり違います。
バイオリンとビオラのネックは数mmの違いなので、兼用となっていま
すが、メーカー側が「バイオリン用だけどビオラも使えるでしょ」って
とらえている可能性があります。
ビオリスト、とくに大きなサイズのビオラを使っている人は注意。
試させてもらってから買うほうがいいです。
(ミュートでバイオリン・ビオラ兼用のものは、まずビオラには合いません。)

電子チューナーを買わないで、スマホにアプリをダウンロードしている
生徒さんもおられます。
チューナーは楽器ケースに入る小型のもの、メトロノームはスマホ、
という方もおられます。

(4)耳を使った調弦

電子チューナーは簡単で正確で便利なのですが、目で合わせるので、
「音程」「音感」力は鍛えられません。
また、発表会やアマオケの場では、実戦的でありません。
本当のバイオリン・ビオラの音に合わせて調弦の練習ができればベスト
なのですが、家での練習時にそうはいきません。

耳を使った調弦(の練習)方法を、いくつかご紹介したいと思います。
電子チューナーを使わないこられのやり方を、耳を鍛えるために、
生徒さんに家でやって頂くこともあります。

チューナーの電子音

これはお勧めしません。
合わせにくい上に、合わせるコツを習得しても、生かせる機会がありません。

ピアノ

一番右のダンパーペダルを足で踏んだまま鍵盤をたたくと、音が持続し
ますので、その間にバイオリンを鳴らします。
合ったと思って、ピアノと同時に鳴らしてみると、微妙に合っていなか
ったりします。
その場合、バイオリンの音程が上がりきっていないことが多いです。
耳元で聴こえる音は、実際より高めに聴こえる傾向があるので、
ピアノの響きの上澄みに合わせるようなつもりで、アジャスター/ペグ
を止めるタイミングを後ずらしにしましょう。

発表会や友達との遊びなど、ピアノとの二重奏曲をやる機会はあるで
しょうから、実際に役立ちもします。
子供さんの場合 保護者さんがピアノをたたいてあげると、
子供の気分(やる気)もアップします。

調子笛=ピッチパイプ

私が幼かったころ、子供たちは皆これで調弦していました。
当時はステンレスの重たいものしかなく、唇に挟んで良い音を出すのも
バイオリンを修得する過程のひとつでした。
今のものも昔のものも、良い音で鳴らすにはちょっとコツがいりますが、
材質はプラスチックやアルミなど軽くなっています。
ADGEそれぞれの音が鳴らせるように4つの管があり、
1本づつ吹いて合わせて行きます。
ビオラ用のものは無いようです。

音叉

二股になっている方で、その辺の硬いもの、机の角などをコンッ!と叩き
そのあとすぐ反対側の丸い数珠のようなところを楽器の表板に当てます。
A音が響きますので、それを記憶して、バイオリンを調弦します。
合うまで何度か繰り返します。

置き型の、小さなマレットで叩く音叉もあります。
持つタイプの音叉は、楽器の表板から離すと音が消えてしまいますが、
置き型はしばらく鳴っていますので合わせやすいです。
音が美しくて心地よく、高級なおもちゃのようです。
値段は高いですが やる気が増すかもしれません。

幼稚園~小学校低学年が調子笛で、小学校中学年くらいから音叉を
使っていたように思います。
A音を合わせたあと、AからD、DからG、AからEを取ります。
(詳しいやり方は次項で)
机の角をたたいたあと丸い数珠のようなところ、自分の頭に当てると
面白いですよ。

A以外の弦を、Aから耳で取る

家でひとりで練習するときの、最も現実的な方法です。
Aはチューナーで合わせておきます。

A線とD線の2弦を同時に鳴らしながら、D線のペグ/アジャスターを
回します。
音程を少し下げた状態から、だんだん上げていって、丁度いいと思った
ところで止めます。
耳で聴いてぴったりで心地いいと思う位置より、わずかに高くします。
電子チューナーでいうと、小さな●ひとメモリ分(約2セント)くらい。
耳で合わせたあと、チューナーで確認してみましょう。

次にD線とG線を同時に鳴らしながら、G線を合わせます。
合わせ方は、D線と同じです。

最後にA線とE線を同時に鳴らし、E線を合わせます。
このときは、ぴったり心地いいと思う位置にします。
チューナーで確認すると、小さな●ひとメモリ分 高いと思います。

そんな微妙な音程わかるわけない、と思われるかも知れませんが、
初心者でも感じとれる生徒さんがおられます。
曲の音程も、教本をこなして進んでいけば良くなっていきますよね。
調弦の音感も、練習すれば良くなっていきます。

AからAを取る

ひとりでは出来ませんから、友達どうしでやる、レッスンで先生に
弾いてもらう、などの方法を考える必要があります。
曲を弾くときの、音程がいい、絶対音感がある、などとは違う、
別のコツがいります。
ピアノのAと合わせるのとも違う、また別のコツがいります。

合ったと思ったところでペグを回す手を止めても、一緒に弾いてみると
微妙に干渉しあう音程だったりします。
音が上がりきっていないことが多いです。
チューナーで確認してみましょう。
また自分の楽器を相手にわたして弾いてもらうと、わかりやすいです。

合ったときは、自分の出している音が消えてしまったような、
相手の音に吸い込まれてしまったような感じがします。

アマオケの一斉チューニングの場で練習してしまう方法もあります。
コンマスがAを弾いているとき、ペグで調弦をやってみます。
弾きながら、ペグの傾きを20~30度下げて、戻す。
良いと思ったところで止める。
チューニングの音が鳴り止んできたら、自分にだけ聴こえるくらいの
小ささでAを弾いてみます。
まずい!と思ったら、アジャスターを上げ下げして合わせてしまいましょう。
アジャスターの上げ下げで辻褄が合わせられるくらいの精度の、
ペグ調弦の練習はしておかねばなりません。
実のところ、弦楽器全員がAを弾いている最中にアジャスターを
上げ下げしても、変化がわずかなので分からないんですよね。
オケでのチューニングは、ペグ調弦が向いてるんです。
健闘を祈ります。

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