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♪レッスンの引き出し

基礎練習 教本と使い方 (4)ポジション移動

私がレッスンで用いている基礎練習用の教本と、その使い方をご紹介しています。

目次

(4)ポジション移動

教本によって使い方が違うので、教本別に説明します。
いずれの基礎練習もそうですが、曲のなかの練習でことたりる、また
それが向いている生徒さんの場合は、むやみに別教材は用いません。

音を出す練習と同時に、または先行して、指板の上で指をすべらせる
だけの練習をしてもらうことがあります。
この練習は、まだポジション移動の課程に入らない生徒さんに、左手の
形を整えるため行ってもらうこともあります。

ポジション移動ができれば、ビブラートはできます。

①新しいバイオリン教本3

2nd と 3rd の練習を同時に進めるようになっています。
しかし、初めてポジションを学ぶのに 同時は混乱するので、
まず 3rd だけをやります。

P13
■3rdポジションだけで弾くスケール
No.13~15、16~17、18~19、20~21、32
冒頭スラーがついていますが、まずはスラーなしで。
(1)スケールの【練習のしかた】を参考にしてください。

■1st~3rd移動の練習
No.24、25、27、29、30、31一部
いずれも1の指から始まりますが、1の指の小節はカットしたり、
小節の順番を入れかえて後回しにしたりすることも。
1の指は2・3の指と比べて、親指との間に不要な力が入りやすいからです。

”ひきずる音をなるべく入れない”と書いてありますが、それよりワープ
しないことの方が大切です。
ワープとは、1stの場所から3rdの場所へ、パッ!と瞬間移動しようとすることです。
ワープ癖を取るには、わざとひきずる音を出す練習をします。
No.29のような中間音を入れる練習が、有効です。

中間音を入れる練習は、なんの素材を使ってもできます。
スケール・アルペジオでも、エチュードの教本でも、曲の中でもできます。

■ポジション移動には、「親指と4指が同時」に動かすやりかた、
-P14の3行目に、手全体のかたちをくずさずに移行、とあります-

そして「親指と4指が別々」に動かすやりかたがあります。
別々には、「親指が先行する」動かし方と「親指が残る」動かし方があります。
-P15下の写真。親指を先行させています-

No.29で、親指と4指を別々に動かす練習をすることができます。
親指を残すやりかたは、
(1) 親指を1stの位置に残したまま、3rdへ上がります。
(2) 2分音符の途中で、親指を3rdへ引き上げます。
(3) 親指を3rdに残したまま、1stへ下がります。
(4) 2分音符の途中で、親指を1stへ引き下げます。

②セヴシックOp.8

ポジション移動の技術を強化するには、最適の書です。
エチュード仕立てで、実戦的です。

印刷のスラーは長すぎるので、半分にして、1小節でΠVと往復します。
また楽譜はすべてハ長調で書かれていますが、その音程に飽きたら、
ト長調、ニ長調などに変えます。
最高のポジションが高すぎる場合は、自分に適した時点で折り返すようにします。
もっと高く行くこともできます。

下りるパターンも作ってしまいます。
No.1を事例に取り上げると、6小節目の3拍目の最後の音を、2で取らず3で取ります。
次に5小節目を弾きますが、ここでも、3拍目の最後の音を3で取ります。

「親指と4指が同時」「親指が先行」「親指が残る」3パターンの練習をすることもできます。
Op.8を使って「先行」「残る」をするのが難しい場合は、
新しいバイオリン教本3 No.29 のようなシンプルな素材で練習してみましょう。

このエチュードは、上がっていくときは上がる一方なので、親指を残し
て上がった場合、どこかで親指をひき上げなければなりません。
(曲のばあいは、上がってもすぐ戻るときとかありますけど。)
親指を引き上げる、または親指を先行させるタイミングは、
動かす場所を決めて、心の中で「ハイ」と声をかけてあげると、動かしやすいです。
慣れてくると、決めなくても、声をかけなくても、動くようになります。
左手の使い方が良ければ、曲をさらっているだけでも身体は勝手に
「親指が先行」「親指が残る」をやるようになります。
そのほうがやりやすいからです。

二度の移動、No.7までみっちりやれば、そうとう力がつきます。
若番ばかり、G線ばかりしないで、まんべんなくやりましょう。

③ホーマン4

ホーマン4は、ポジション移動を鍛えるのに特化したテキストではあり
ませんが、2ndから7thまでポジションごとの章立てになっています。
ポジションに入るときに使うならば 3rd からしたら良いし、
偶数ポジションが苦手なら 2ndの章→4thの章 と進む使い方もあります。
章の冒頭にはスケール風エチュード、たまにデュエット曲、長さも調も
リズムも多彩なので、いろいろな目的で使えます。
基礎練習ちっくな見た目の楽譜が好きでない生徒さんに、向いています。

④そのほかの教本

「フリマリー」「小野アンナ」「カールフレッシュ」などは、
スケール/アルペジオを用いた ポジションの練習本と言えるでしょう。
何故ポジションの教本ではなくスケールの教本と呼ばれているかは、
その音の並びに指を慣らして 意識せずとも動くように落とし込むため、
つまり(1)の目的①を高度化したものだからでしょう。
生徒さんがお持ちの場合は、その方に合うかたちで使います。

使いこなすのが難しいですが「ガラミアン」、これはとても潜在力のある教本です。
私が知るなかで、最もすばらしいボーイングパターンが収録されています。
運弓のみならず、脳を鍛える使い方ができます。

「セヴシックOp.1-3」もポジション移動に特化した教本です。

上記のなかで私が使うのは「フリマリー」「小野アンナ」「ガラミアン」です。
「カールフレッシュ」は本棚の飾りとなっていますが、
やってみたい生徒さんが持ってこられたらお手伝いします。
ポジション移動のあるスケール教本を持っていなくて、1冊買うとした
ら、「フリマリー」か「小野アンナ」がいいんじゃないでしょうか。

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