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農と大地

田んぼとお米のはなし

いま田んぼは、3人で寄りあってしています。
畑と違い、1人でやるより幾人かでするほうが効率がいいのです。
2020年ひとりで田植えした八幡市の田んぼも、稲刈りを手伝ってもらい

ました。

 

昔は子供にもお年寄りにも、ふさわしい仕事がなにかしらありました。
味噌作りも、大豆は炭火や薪火で煮るとおいしいのですが、火力を一定

に保つために傍についていなければなりません。
我が家には火鉢があり、コーヒーのお湯などは炭火で沸かすのですが、

長時間 煮込むものは無理です。

火のそばについていると、エネルギーを持てあまします。
足踏み脱穀機の体験&手伝いに来てくれた 天然酵母パン「マテア」の

おばさんは、脱穀機を踏む大人に稲束を渡すのが、子供時分の仕事だっ

たそうです。

 

私が食べている うるち米「旭」は、それ以上祖先をさかのぼることが

できない古い品種です。
明治時代は西の「旭」 東の「亀の尾」と言われ、この2品種が日本中で

作られていました。
現在わたしたちが食べているお米は、殆ど「旭」「亀の尾」が先祖です。

 

 

古い品種は、お米アレルギーが出にくいと言われます。
それは「でんぷん」の組成が違うからです。
もち米のでんぷんは、アミロペクチン100%。

うるち米のでんぷんは元々、アミロース25%、アミロペクチン75%

くらいでした。

 

人は、平素うるち米を食べ、お正月やハレの日にもち米を食べてきました。
しかし普段からもっとモチモチするお米が食べたいと、うるち米の品種

改良を重ねました。

そして最近の品種は、アミロペクチンが9割前後になったのです。

 

アミロペクチンが多いお米は、消化・吸収が速すぎる、体の糖化が進み

やすい、などの問題があります。
昔の人は、もち米を食べると体が重たくなる、毎日これを食べていたら

良くないな、という感覚があったのでしょう。
おいしいもち米は、ハレの日だけのご馳走にしていたのです。
お米アレルギーは、アミロペクチンを、体を糖化させるものを拒否して

いる状態、ともいえます。

 

ほかの食物と同様、残留農薬やタンパク質の問題も絡んでいます。

アミロペクチンが主要因ではない子も、いるでしょう。

 

 

「お米は多年草、田植えしなくても、前の年の切り株から生えてくる」
どこで聞いたか忘れましたが、そんな情報を耳にしていました。
心の奥底で ”ほんとかも” と思いながら、”まさかね、それがホントなら

苦労しないよ” と思っていました。
これまでの苦労が否定される、知識・常識がくつがえされる情報は、

ニンゲン遠ざけたくなるものです。

 

しかしそれが、八幡市の田んぼで起きていました。
あまり草取りをしてなかったものですから、勝手生えの稲がそこかしこ

に出穂していました。
植えてないのにラッキーだなあ、くらいにしか思っていませんでした。

が、刈るとき根元を見ると、去年刈りとった株から出ていました。

こぼれ種からじゃなかった!
仰天!

 

肥料をやらなくても野菜は育つ。
やらないほうが育つ。
そう聞かされたときのニンゲンの反応も、きっと同じなのでしょう。
私も、その情報がやってきてから腑に落ちるまで、2年ほど要しました。

 

京田辺市の図書館で手にとった「自然農法を始めました」という本。
これが初めての自然農法との出会いでしたが、物柔らかな語り口の文章

だったこともあり、(今にして思えば)理解できませんでした。
理解できていない、ということすら、分かっていませんでした。

 

「肥料は控えめなほうが作物は健康に育つ」とか「身体が動かなければ

バイオリンは弾けない」とか、話していてときおり、

”ああ、(相手の中へ)入っていってないな” と感じることがあります。
それはとても残念なのですが、自分だって最初はそうだったよな、

作物にしても、バイオリンにしても、と思い直します。
そうすれば分かってもらえなくても、自然とニコニコできます。
そうなれるよう努力中です。

 

京田辺市の図書館は、気骨のある司書・スタッフがいるようです。
オススメ本のコーナーに、常識がくつがえされる内容の本が、ときたま

置かれています。
自分の既成概念を壊されるのが楽しくて、いつもチェックしていました。

 

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