中川恵バイオリン・ビオラ教室
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ホメオパシーとエントロピー

ホメオパシーとエントロピー

2019/11/14

今朝NHKで「舌下免疫療法」が紹介されていました。日本では5年前くらいから、よく耳にするようになったアレルギーの治療法で、減感作療法とも言います。アレルギーの原因物質を少量投与しつづけることで身体をならし、アレルギーを起こさなくさせる手法です。

 

西洋医学は対症療法 一辺倒ではなく、同種療法もあるんですね。同種療法は、伝統的な民間療法で多く見られます。発熱したら氷嚢で冷やすのは対症療法。発熱をそくす生姜を食べるのは同種療法。

 

ホメオパシーも同種療法です。ホメオパシーは何故効くの?と問われたとき、同じものをもって同じものを制す、と説明されたりします。

 

同じものが同じものを制すという考え方は、左脳的には  ”うーん、そうなのかなあ”  と思うのですが

「悲しい時に楽しい映画を見たら慰められるでしょうか? 悲しい時は悲しい映画を見ると癒されます」

などと説明されるとナルホド!と思います。そういう物質が分泌されることが、研究で突き止められているそうです。悲しいときは楽しい映画が観たい、とJR玉水駅前カフェSHIKIさんは言いましたが、少なくとも私は、悲しいときは悲しい映画が観たいです。

 

西洋医学と伝統的な民間療法とどちらが正しいかという論議は不毛で、「より優しく身体を救える」選択をその時々ですれば良いのだと思います。

 

 

舌下免疫療法をふくむ西洋医学では、量が多いほど強く効くのが常識です。対症療法であっても同種療法であっても、量に対する考え方は同じです。私の左脳も「量は多い方が効くでしょ」と言っています。(^^;)

 

しかしホメオパシーは、微量になればなるほど強く効くそうです。西洋医学会からは、怪しい、まやかしだ、と攻撃されていますが、臨床で証明されているなら症状で苦しんでいる人に用いないともったいないと思います。

欧米諸国やインドでは、西洋医学かホメオパシーか(はたまた他の療法か)、選べるようになっているそうです。

 

微量であればあるほど強く効く理由については、万人が納得する説はまだ無いようですが、そのうち量子力学の論法で説明できるようになるかもしれません。

 

 

最近ホメオパシーの本を、友人からたくさん借りました。

「癒しのホメオパシー」渡辺順二 が面白い。

子供のころ萩尾望都のマンガを読んでいて、エントロピーという単語の意味が良く分からなかったのですが、この本で理解できました。

以下、引用。

 

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エントロピーとは、無秩序さの指標となる量です。

エントロピーが増大するということは、秩序だったものが無秩序に、より混沌となることをいいます。

複雑なものが単純になるといってもよいでしょう。

純粋に物質的・化学的な世界では、外部からなんらかのエネルギーが加わらなければ、時間が経てば経つほどエントロピーは増大する、すなわち秩序のある状態から無秩序状態になっていくことがわかっています。

どんなに整然とした頑強な超高層ビルでも、誰も手を加えずに放置しておけば、時間が経つにつれて崩壊し、いずれは完全に風化してただの砂になります。

これをエントロピー増大の法則といいます。

 

ところが生物の進化に関しては、エントロピーは増大するどころか、どんどん減少しているのです。

単純なものから複雑なものに、混沌としたものから秩序だったものに変わってきています。

エントロピー増大の法則からすれば、これは実に奇妙な現象なのです。

エントロピー増大の法則からいえば、生体が生きつづけているというのは奇跡としかいえないことです。

 

人は死ぬとすぐ分解してしまいますが、物理化学の法則ではそれが当たり前です。

生きつづけているという不思議な現象は、物理化学の法則とはまったく逆の法則が、常に絶え間なく働きつづけていることを意味します。

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死ぬとはどういうことでしょう?

エントロピー増大の法則に逆らいつづけている何らかの「意思」「エネルギー」が、身体から抜ける、離れる。

身体がエントロピー増大の法則に基づいて崩壊してきたので、そこに留まっていられなくなった。

 

 

私たちは何故にバイオリンを弾けるのだろう?

身体という物体が、バイオリンを弾いています。

でも身体だけあって、バイオリンが弾けるでしょうか?

そこにあるバイオリンを弾く「意思」や「エネルギー」って、何?

 

バイオリンの才能って何でしょう?

 

基礎って何でしょう?

カイザーを制覇し、シェラディックをやりクロイツェルをやり、セヴシックを踏破しカールフレッシュに取り組むこと? それをやっていれば上手くなりますか?

 

 

身体がよく動くことがバイオリンを弾くためには必須ですから、たくさん外で遊ばせてください、とか、身体を動かしてください、というと驚かれたりする。

なんで驚くのだろう? 身体が動かないと バイオリン弾けないよ。

 

お菓子食べるの減らそうね、とか、眠るときにスマホ枕元に置いていたりしませんか? とか尋ねると、さらに驚かれる。

人によって感受性は様々なんだろうけれど、バイオリンが上手になりたければ、身体にマイナスな要因は減らした方がいいに決まっています。

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