身体を楽にする引き算をしよう (1)口から入るもの
2020/08/01
現代社会は、体や心を辛くするものにあふれています。
不定愁訴、生活習慣病、難病、発達障害、認知症、アレルギーになりやすものが増えている、とも言えます。
バイオリンを弾く私の身体がすいすい動くのは、バイオリンを弾く訓練をしたからではありません。
「身体を動かなくするモノ」をこつこつと遠ざけてきたからです。
電磁波や化学物質への感受性は、個人差が大きく、影響を受けにくい人もいます。
優れたスポーツ選手や音楽家は、影響を受けにくい身体を先天的な才能として持って生まれてきた、と言えます。
私が「引き算」してきたことを、●豆知識 と ♡体験談 をまじえながら、紹介したいと思います。
※標題の写真、また記事のなかで使っているいくつかの写真は、井手町でオーガニック商品を扱っている「大西商店」で撮らせていただきました。
(1)口から入るもの
♡木津の農家に嫁いだ友達の話です。
義母が1ヶ月入院するあいだ、義父のお世話をすることになりました。彼女は電磁波過敏症で、食事も無農薬・無添加でした。
義父は軽い認知症だったのが、彼女の作ったものを食べだして1週間で、普通に会話ができるようになりました。でも義母が戻ってきて1週間で、元の状態に戻りました。
農薬,化学肥料
●農薬や化学肥料の使用について、規制や基準はありません。”自主的に確認・管理してね” というガイドラインがあるのみです。
●無農薬、減農薬、無化学肥料、減化学肥料の表示は控えるように、との指令が出ています。なぜかというと、消費者の優良誤認を招くから。優良誤認とは、過度に優れているとの誤解を招く、という意味です。特に農薬を使った野菜と並んでいるお店では、自粛が求められます。
●農薬・化学肥料を使わなかった作物は「栽培期間中不使用」となら表示できます。減らした作物は「特別栽培」と表示できます。農協が推奨する散布量の半分以下にしたとき、減らしたと見なされます。「減農薬」も同じ。
●農協は、農薬も化学肥料も沢山まくよう推奨しています。収益源だからです。ですから半分に減らしても相当な量になります。
●農薬の量はまいた回数で表示されますが、量を増やせば回数は減らせます。残留性を高めた農薬も増えています。農薬効果のある化学肥料もあります。
♡ミツバチが巣に帰れなくなるネオニコチノイド農薬。循環して人間の口に入り、蓄積されたら、人間が家に帰れなくなるのでは。
動物性の有機肥料
●家畜に与えた合成化学物質が残っています。
肥料の与えすぎ
●与えすぎた肥料は、野菜のなかで「硝酸態窒素」になり、人体へ悪影響を及ぼします。
●肥料過多の作物には、虫がくるので、農薬の量が増えます。
♡肥料たっぷりの作物はけれん味がします。過肥料でない作物は、飲みものでいえば「水」のようにすっきりとしています。
食品添加物
●食べ物に入れてOKの食品添加物は、認可とか許可とは言わず、「指定」と言います。
●現代のテクノロジーをもってすれば、新しい物質はいくらでも作り出せます。「指定」されていない物質が使われていることもあります。新しい物質は、禁止されているのではなく、認可を得ていないだけだからです。審査結果が出るまで時間がかかり、その間に使用しても違法ではありません。
●1種類づつの使用量を定めた規制はありますが、複数同時に食べたばあいの影響は誰にもわかりません。
『微量だと問題がない』ので、一定量より少なければ表示しなくてかまいません。
●タンパク質に塩酸を加えて作ったアミノ酸(たん白加水分解物)は、うまみを増すために入れられますが、添加物ではなく食品扱いなので、「化学調味料不使用」と表示できます。
●家畜・養殖魚・ペットの食べ物にも、添加物は入っています。天然魚も、店頭にならぶまでの水・氷のなかに、防腐剤が入っています。新鮮っぽい色を出すための化学物質もあります。
加工助剤、キャリーオーバー
●『微量で問題がない』ため、表示しません。例えば缶詰のみかん。薄皮をむくのに 塩酸 につけますが、そのあとアルカリ剤で中和するので表示されません。
まとめ表示されている食品添加物 保存料・酸味料・甘味料・安定剤・乳化剤・pH調整剤など
●化学物質名だと不安な印象を与えるため、短い漢字で安心感を演出した「まとめ表示」という制度ができました。
肥育ホルモン剤、抗生物質
●家畜・養殖魚への肥育ホルモン剤の使用は、認められていません。しかし肥育ホルモン剤の代わりに、病気の予防という名目で、抗生物質が投与されています。抗生物質を与えると、家畜は半分くらいの時間で成長します。そのメカニズムは解明されていません。
●輸入肉には、肥育ホルモン剤が使われています。日米貿易協定によりこれから更に増えます。米国内で流通するお肉には、肥育ホルモン剤の使用を禁止しています。
ホルモン依存性の癌(乳癌・前立腺癌)が増えているのは、農産物・畜産に使用されるホルモン剤の影響ではないか、と報道されています。
●不自然に速く大きく育った家畜は、健康体ではなく、腫瘍があったりします。しかし切身で売られるのでわかりません。
アレルギー表示について
●『微量でも重篤なアレルギーを引きおこす』ものは、「特定原材料」として表示義務があります。卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに。
●一般的に作物は、品種を改良するにつれ農薬や肥料が増えます。過保護にしなければ育ってくれなくなるのです。農薬・化学肥料のグローバルメーカーは、種苗メーカーを買収し、農薬・化学肥料を種とセットで販売しています。
●小麦アレルギーは、改良しすぎた品種のせいだと、明らかになっています。アレルギーは、作物そのものだけでなく、作物にかけられた農薬・化学肥料も問題だと考えられています。
精製しすぎのもの 精製塩・白砂糖など
●自然由来の材料でも、精製しすぎると本来の姿から遠ざかり、体に悪いこともあります。
●日本では高度経済成長期、臨海部の塩田を工業地帯にしました。昔ながらの製法による1割ほどのニガリ成分を含んだ塩は姿を消し、イオン膜方式による99%塩化ナトリウムの塩に置き換わりました。新しい塩を用いた伝統的な保存食品は次々と腐り、味噌や醤油などの蔵・製法は壊滅的な打撃を受けました。
その後 法制度は少しづつゆるめられ、現在では自由な塩作りが認められています。米国統治下だった沖縄は、本土より遅れて規制が始まったものの、気温・湿度が高いこともあり食品がもたないと不満があがり、本土に先駆けて規制がゆるめられました。
調理しすぎ、調理しなさすぎ、のもの
♡マクロビを実践したことがありますが、だんだん体が臭くなりました。生野菜や果物を食べるようにしたら戻りました。
♡ローフードも、やりすぎ(ロー比率の高めすぎ)は調子がよくありませんでした。
F1のタネのもの、品種改良が過ぎたもの
●原種から変わりすぎると、本来の生命力が失われ、農薬や添加物が要るようになります。
●ホルスタインは、原種の何十倍かの乳を出すそうです。そのため病気になりやすく、寿命は1/4くらいです。
ブロイラーは原種の1/3の期間で成鳥になります。若鳥で出荷しないと、病気まみれになるのだそうです。
遺伝子操作されたもの
●日本では商業栽培はされていません(2020年8月現在)が、輸入が認められています。トウモロコシ・大豆・綿・菜種など。遺伝子組み換えの表示義務がない品に使われるほか、食品添加物として使われます。
●【遺伝子組み換え】の表示義務があるのは、8作物33食品群の材料の上位3つで、5%以上の混入があるケースに限られます。
EUでは、すべての食品・原材料で0.9%以上の混入があれば、表示しなければなりません。
食用油やしょうゆは、遺伝子組み換え作物の使用率が高く、基準をクリアすることが難しいため、除外されています。
材料の上位3つで、混入が5%以下のときは、【遺伝子組み換えでない】と表示できます。
●2023年度より【遺伝子組み換えでない】と表示できるのは、不検出の場合のみとなります。この法改正により、【遺伝子組み換えでない】という表示は姿を消さざるをえません。どんなに気をつけても不検出は無理だからです。
【遺伝子組み換え】表示義務の基準は変わりませんが、表示されている食品は今でもありません。ですから「遺伝子組み換え」という単語そのものが、店頭から姿を消すことになります。
遠くのもの、気候が違う土地のもの
♡コーヒーは日本産がありません。できるだけ近い土地のもの、と思って、アジア産を買ったりします。
部分だけを食べること
♡キウイの皮は、ゴワゴワしたところを除いて、果肉と一緒に食べると美味しいです。
鍋
●フッ素樹脂加工のフライパンは避けましょう。フッ素化合物は、癌・出生異常・免疫力低下を引きおこすと考えられています。アルミ・ステンレス製より、鉄・ホーロー・陶磁器が良いでしょう。
調理器具、食器や保存容器
●竹や木など自然素材のものがベスト。
●陶磁器やガラスもいいですが、なかには有害物質を含む粗悪なものもあります。
●金属は少しづつ削れて体内に入るので、必要最小限に。
●プラスチックは、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)として作用するものがあり、生殖機能をおかしくすることが明らかになっています。
●耐熱のシリコンゴムは、歴史が浅いので避けましょう。
電子レンジ・電子調理器具は控えめに
♡鍋や土鍋でご飯を炊くのは意外と簡単で、炊飯器より美味しいです。
♡「非電化工房」という、電気を使わない家電を研究している所があります。
不織紙のお茶パック、マスク
●材質によっては、熱湯を注ぐと、環境ホルモンやマイクロプラスチックが溶けだします。
♡天日干しすると、合成化学物質が揮発してマシになります。
歯磨き粉、デンタルフロス
●歯磨き粉にはラウリル硫酸ナトリウムが含まれています。
●デンタルフロスには、フッ素化合物が使われています。
歯の金属詰め物、プラスチック詰め物、テンプレート
●だ液で溶けだします。
●金属は、下顎にかかるその重さも、良くありません。
♡放っていた歯の治療を一気にして、口内の金属量が3倍になった時。顔にシミがじわじわと出だして、取り返しがつかないほどひどくなってから、歯の金属が原因と気づきました。
歯の詰め物を接着するセメント
●接着力が強いものは、毒性が高くて外れにくい。弱いものは、毒性が低く外れやすいです。
飲み薬、サプリメント
●薬は「利器」ですが、効能と副作用があります。売る人や処方する人は、効能に重きをおいて説明します。
●薬には有効成分だけでなく、凝固剤などの添加物も入っています。精製度が高いものより、食品に近いものの方が自然です。西洋薬より漢方薬、漢方薬なら顆粒より生薬。サプリメントより食べもの。
●薬でなければ治せない体になる前に、質のよい食べものを。慢性症状は、原因を引き算するのが、安くて早くて安全。薬に頼ると、自力で治る力が下がります。
水道水 < 雨水 < 川の水 < 井戸水 < 湧き水
♡冬のあいだ雨水タンクの水を飲んでいたことがありますが、水道水より美味しかったです。
♡井手町の水源は2か所の井戸水だそうです。引っ越してきた2月、飲んでみておいしい!と思いました。気温が上がると塩素濃度が高まって飲みにくくなりました。
●川の水や井戸水も、農薬などが混じっていることがあるので注意。