幅狭靴の自宅フィッティング
2020/08/08

「2020.07.25 足囲の合う靴をさがして in京都」の続編です。
パンプスが中心ですが、ネットだけで幅狭靴を売っているメーカーがいくつかあります。
足裏のコンディションが生業であるバイオリン演奏にも関係する身としては、藁にもすがる思いでポチッ!と買いたくなります。
しかし、靴を試し履きせず買うのは無謀。オーダーインソールへの投資失敗を思い出して、ガマンしていました。
そのうちの1社「ShoePremo(シュープレモ)」から、「自宅フィッティング」というサービスの案内がきました。メルマガ読者限定、往復送料+α の料金で、試し履き用の靴を自宅へ貸し出してくれるのです。
足の各所サイズを自分で計測し、足の形がわかる写真も事前に送ります。フィッティングは、フィッターさんが電話でサポートをしてるそうです。
靴のデザインは3タイプのみ。その中から1つデザインを選ぶと、足長2サイズ ✕ 足囲2ワイズ、計4パターンの大きさの靴を送ってくれるとのこと。早速申し込んでみました。
電話サポート予約日の前日に靴が到着。届いたのは、足長が23と23.5、足囲(ワイズ)はCとBでした。
電話サポートを受ける前に履いてみます。大きなサイズから順番に。
私の足は、右が足長・足囲ともに数ミリ小さい、ということが分かっていましたが、それを今まで感じることはありませんでした。
しかし初めて、”あれっ、わたし右足の方が小さいぞ” と感じました。足にぴったり吸いつく靴だったからと思います。
右足は23Bがベストでした。左足は23Bでは少しきつい。
翌日、予約した時間にフィッターさんから電話がかかってきました。
”写真を拝見したところ、中川さんは指が長めですね”、と。私の足は、歩行時に曲がる足指の付け根の関節が、ややカカト寄りなのだそうです。
靴を選ぶときは、足の曲がるところと靴の曲がる位置の一致が、とても大事になってきます。
靴は、そこが曲がりやすく、その他の場所は曲がりにくく作られています。自分の足指の曲がる箇所が、靴の曲がりにくい場所になっていると、歩きにくいわけです。
私の場合、足指の付け根の位置を考えると、23.5より23の靴の方が合う可能性が高い。
靴先のデザインは、捨て寸=つま先の空間にゆとりのないタイプだと、合わない。指が長いから。
写真を送っただけで、そこまで教えてもらえるとは!
アドバイスをもらいながら左足の試し履きをしてゆくと、23Cが良さそうでした。そこからさらにフィット感を良くするため、合いそうなパッドを入れていきます。
送られてきたパッドは6種類。その中からフィッターさんが私の足に合いそうなものを指定してくれ、入れたり抜いたり、組み合わせたりしながら、一番フィットする状態をさがします。
記録を取ってフィッティングは終了。靴はあさってまでに発送すればいいので、それまでもう少し試し履きして悩むことができます。
靴そのものの木型が合わない感じがして、購入は見送りましたが、サービス自体は大満足でした。
ほかのネットショップしかない幅狭靴メーカーも、ぜひこうした仕組みを作って欲しいです。
「anna row(アンナロウ)」の「Luca(ルカ)」というローファーが気に入っているのですが、いきなり買うのはこわくてポチッとできません。「Chochotte(ショショット)」というメーカーもあります。