中川恵バイオリン・ビオラ教室

2022年の年始に、京都市内でバイオリンの楽譜と冬服を買いました

お問い合わせはこちら

動物由来の衣服

動物由来の衣服

2022/01/05

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

標題の写真は、年末に友達に伊勢志摩へ連れていってもらった時のもの。

巨木にはいっぱい出会ったので、どこの神社か忘れました。。


いつもブログをお読みくださり、ありがとうございます。保護者さん達からは「日々の暮らし」の記事がおもしろい、との感想を頂いています。

バイオリンライフを愉しんでいる読者さんからは

「レッスンの引き出し 道具編」が役立つ
KORGクリップチューナー購入しました、いい買い物でした!

大阪梅田クロサワバイオリンで 肩当てHAYATE をお年玉で買った!

といった報告が寄せられています。

HAYATE は優れた肩当てですが、誰にでも合うわけではありません。フィッティングしてから買いましょう。

 


■年始 京都市内へ、バイオリン教室で使う楽譜と、衣服を買いに出かけました。

クラシック系の楽譜は大阪梅田のササヤへ行きますが、巷に出版されている教本類の研究をするとき、ポピュラー曲集を探すときは、京都三条の十字屋へ行きます。

 

十字屋のビルの入り口で、お正月のノベルティグッズとして八つ橋をもらいました。
久しぶりに食べた、懐かしい、素朴な味でした。

 

京都の楽器屋さんと、京都のお菓子やさんのコラボ。
地域の事業者が手を取りあって、助けあって、自然にまわってゆく。経済ってそれくらいが程よいと思います。
印刷会社もきっと京都でしょう。よく見ると、ピアノにバイオリンのF字孔が付いています。デザインはどこやろう?誰やろう? このデザインめちゃんこ素敵ですね。

 

 


■15年ほど前から、肌着は、綿や麻の自然素材のものにしています。体調がすぐれなくて、少しでも体が楽になればと思ったのです。

できるだけオーガニックだったり、フェアトレードだったりするものを選びます。そうした製品は高いので、生地を買って縫うこともあります。足踏みミシンを踏んでいると、カタカタいう音に合わせて黄色い子(セキセイインコ)が鳴きます。

 

自然や人権に配慮して作られた肌着や布は、そんじょそこらでは買えません。
送料を払えばネットで買えるのですが、そこまでするのは贅沢な気がして、買える機会を待ちます。
今年の冬の靴下は、井手町のオーガニック食品店「大西商店」が扱ってくれるようになり、そこで買いました。

 

 

■肌着のシャツが足りなくなってしまい、無印良品へ立ち寄ってみました。(ユニクロはやめとく)
千円未満でオーガニックコットンと書いてある品が!

えらい安いなあと思いつつ買ってみました。

 

ところが気持ち悪い。
なぜだかよくわからないけど、着ていて気持ち悪い。


オーガニックコットンのはずなのに、どうして?

化学繊維の肌着を気持ち悪く感じることはありますが、そうした気持ち悪さとも少し違います。

あとからオーガニック衣料のバイヤーさんに聞いたら、1%でもオーガニックコットンを使っていればそう表示できるそうです。

 


■こういう出来事があった時、思い出すのが京田辺のキンコヤカフェのサラダです。キンコヤカフェはオーガニック食材ではありません。でもここの生野菜のサラダは、おいしく食べれるのです。
オーナーのきんこさんがサラダを作っているのを見ていると、傷んだところを丁寧に除いて、丁寧に洗って、丁寧に水切りをして、丁寧にカットしたりちぎったりして、お皿に盛ってゆきます。
その作っている様子も、盛られた野菜たちも、見るからに美味しそう。

 

添加物入り食べ物で寝込むことすらある過敏症の私が、キンコヤのサラダを美味しく食べれるのは、物質的な理屈を超えた何かがあるからだと思います。
そうとしか説明がつかない。
重度の食物アレルギーを克服した人が、「自分の体に一番合っていたのは、理屈で作られたアレルゲン除去食ではなく、気遣ってくれる人が作ったものだった」と書いているのに出会ったこともあります。


無印良品の麻のシャツは気に入っているだけに、残念でした。

 

 

■ティッシュも無印良品のが気に入っています。
無香料無漂白で気持ち良いです。

 

「大地の再生」 仲間で、家からティッシュを追放した人がいます。お庭の整備に加わったり、お昼ごはんや晩御飯の支度を手伝ったことがありますが、ティッシュが無いというのはとてつもなく不便で、自分には無理だと思いました。

 


■肌着は体調のために良いものを選ぶかたわら、アウターは会社員時代に買ったのものを消費するようにしてきましたが、いよいよセーターもスカートも最期の1~2着がぼろくなり、何点か冬服を購入しました。

 

その中に、お尻の下より裾が長い、前開きのベストがあります。子羊の皮でできた、軽くて暖かくて居心地のよい服です。サンプル品とのことで9割引で売っていました。
品物自体には納得しているのですが、お店の店主さんが ”生後3カ月の子羊の皮なんですよ” と何度も言うのです。それがセールスポイントで、お客様を喜ばせようと思って言ってるんだなと分かるのですが、そう言われる度にウッときて、なんだか自分がものすごい人でなしのように思えるのでした。
ありがとうね、うれしいよ、大事にするよ、と唱えながら着ることにします。

 


■ウールは羊の毛を刈ったもの。
暑い時期に刈って、冬までに生えてくる。
羊の毛をバリカンで刈る体験をさせてもらったり、羊毛をほぐしたり紡いだこともあります。
動物由来の衣服のなかでは、もっとも動物に優しい素材でしょう。

しかし品種改良の進みすぎた羊ちゃんは、脱走したら自然界では生きていけないそうです。毛がガンガン生えてどんどん伸びるので、自分の伸びすぎた毛にくるまれて身動きが取れなくなり、体熱を放出できなくなって死んでしまうと聞きました。


■ダウンコートや羽毛布団の毛は?
突然気になりだして正月早々ググってみました。恐れていた通り水鳥たちはひどい目に遭っていました。
でもどうしてもダウンコートは要る。
週に何日かは夜遅くに自転車をこいで帰ってくるし、極寒のなか畑仕事をすることもあります。


■シルクは、蚕さんを釜茹でにして、糸を頂戴します。

蚕も儲かりやすいように品種改良が進み、食事は化学飼料です。桑の葉を食べる在来種は絶滅寸前。

手触りがいまいちの昨今のシルクは、まるで化学繊維のようです。桑の葉を食べていた在来種の糸で織った布地とは、だいぶ違います。家畜の飼料やペットフードは、人の口に入る農薬や添加物より、基準が甘いのではないでしょうか。

 

■綿も、品種や産地や紡ぎ方や織り方で、全然違う風合いの生地になります。
ベタついた肌触りのものもあれば、上質なリネンのような生地もあります。

 

■麻と称される植物・織物の範囲はたいへん広く、リネン、ヘンプ、ジュートなど様々なものがあります。
地球上の動植物を一番傷つけないで、搾取しないで使っていける布素材は、麻じゃないかと思います。

 

 

■自然環境や、地球上の生き物を、まったく傷つけずに生きて行くことはできません。
どんな生物もみな、何かを食べなければなりませんから。

 

人類は、ほかの生き物と比べて知恵がまわりすぎた?ため「富を貯めて増やす」という行為に過度に走り、賢さが足らなかったため科学技術や経済の屁理屈の暴走を許し、終末期の様相を呈しています。

 

グローバル化によって、現場と当事者の距離が遠すぎて何が起きているか見えない。この見えないのがとても気持ち悪い。幼い頃からなぜかそういう感覚があって、自分の手で直接なにかを作る作業が好きでした。

 

 

■バイオリンの弓の毛も、馬から尻尾を頂くということは、馬の命を頂戴すること。教えてくれたのは、奈良のバイオリン工房の岸野さんでした。
2021/11/02  バイオリンはSDG’s
2021/07/07  奈良の工房にて ビオラの毛替えと調整
バイオリン製作はまだ世界が狭いので、どう材料が採取されて、どこで誰がどのようにして作って、というのが見えます。

 

ダウンコートは遠い。水鳥たちを苦しめていないダウンコートを手に入れたいと願うのは難しく、対価を払うにしてもとてつもない値段になりそうです。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。