中川恵バイオリン・ビオラ教室

「串だんご」と「どら焼き」の法則

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「串だんご」と「どら焼き」の法則

「串だんご」と「どら焼き」の法則

2020/09/15

カテゴリを間違えてる?
いえいえ、間違えてません。
「串だんごは奇数」「どら焼きは偶数」なんです。

 

 

どんな楽器でも、

 

①楽譜を読んで(または耳で音を聞いて)
②しかるべき指を
③しかるべき位置に置く

 

なければなりません。くわえて、

 

④-1. 吹奏楽器は息を吹きこみ
④-2. 撥弦(はつげん)楽器は弦をはじき
④-3. 擦弦(さつげん)楽器は弦をこする

 

なければ音が出ません。

ギター/マンドリン/ハープ/琴などは ④-2。

バイオリン/ビオラは ④-3 、弦を擦る(こする)楽器です。

 

ピアノという楽器が最も大衆的であるのは、③までで音が出るからです。
ピアノは打弦楽器、弦を打つ(叩く)楽器です。
④の過程を、楽器に組み込まれたハンマーが自動的にしてくれるのです。
音を鳴らすやり方で分類すると、ティンパニやシンバルの仲間なのでした。
チェンバロは、④-2 撥弦楽器 です。

 

かように「弦」楽器というのは、実に多彩です。「弦」を、専用の道具で「こする」奏法は、はじいたり叩いたりするより後から登場したと考えて差し支えないでしょう。バイオリン・ビオラたち以外には、馬頭琴や二胡などがあります。

 

ピアノは、猫が歩いても音が鳴るが故に、もっとも「表現」するのが難しい楽器とも言えます。吹奏楽器と比べたらよくわかります。

吹く楽器のうまいorへたは、①②③④のどこで差がつくでしょう?

④ですよね!

ピアノや打楽器には、④が無いんですよ。

③で「表現」しなくちゃならないんです。

④がある私たちは幸せです!(と思うことにしましょう。)

 

 

和菓子のはなしに戻ります。

 

①楽譜を読んで(または耳で音を聞いて)
②しかるべき指を
③しかるべき位置に置く

 

動作を速やかに行うには、「場所読み」をしなくてはなりません。
△の位置に音符があれば、▽の指を▲に置く。
□の位置に音符があれば、◇の指を■に置く。
という、脳みそのシナプスの結びつきが必要です。

 

音符の場所と指を置く場所を、ダイレクトに紐付けするのです。
ドとかミという名前は、便宜上つけられた共通言語に過ぎません。

 

ダイレクト紐付け作業のさい、その音の高さが脳内で鳴らせれば、更にいいです。いいですが、鳴らせなくても作業が正しければ、その音が出ます。その音がドとかミとか分かっていればなおいいですが、それは演奏力とは関係がありません。

 

バイオリン・ビオラで使う指は4本なので、②の過程は4択です。このとき、

 

①音符が五線譜の線の上にあれば

②1か3の指

 

①音符が五線譜の線と線のあいだにあれば

②2か4(または0)の指

 

です。

五線譜の線上(串だんご)なら奇数の指。
五線譜の線と線の間(どら焼き)なら偶数の指。

この規則性が分かっていると、4択ではなく2択になります。

私がレッスンでマジメな顔をして、”これを「串だんごとどら焼きの法則」と言います”

と言ったら、笑ってくださいね。

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