ビオラが弾ければ、チェロパートも弾ける
2020/12/12
ビオラとチェロは、ぴったりオクターブ違う楽器です。ですから、ビオラはチェロの曲をそのまま弾くことができます。(オクターブ上で)
バイオリンやチェロなどに比べると、ビオラは独奏曲が少ないです。バイオリン曲をビオラでそのまま弾こうとすると、高い音が出せず、C線の出番もありません。フランクのソナタみたいにオクターブ下がったり戻ったり、変な具合になります。チェロ曲を弾くぶんには、そのような問題が発生しません。
問題は譜読み。
ビオラはハ音記号、チェロはヘ音記号。
大丈夫! 簡単に解決できます。
ヘ音記号が読めなくても、ビオラでチェロパートが弾けちゃうワザがあります!
①2ndポジションで
②3rdポジション読みする
これだけです。
これは生粋のビオリストより、バイオリニストで「ビオラも弾いちゃいます!」という人が圧倒的に有利です。
●場所読みができる(いちいち音名に変換しない)
●2ndポジションが使える
●ビオラを弾くとき、バイオリンの3rdポジション読みをしている
方であれば、簡単です。
シャープやフラットが増えてくると場所読みしにくくなりますが、シャープ4つ以上であれば
①ハーフポジションで
②バイオリン読みする
これでドッと楽に弾けます。
ちなみに、モーツアルトのクラリネット五重奏のクラパート。
バイオリンなら 3rdポジションで 1stポジション読み、ビオラなら弦を1本ずらして読んだら弾けます。
A管のクラリネットの旋律なら、他の楽譜でも同様です。
B管であっても同じ手法で読みかえればいいのですが、「串だんごは奇数、どら焼きは偶数」の法則でなくなるので、少し難しくなります。
仲間うちで集まって室内楽の曲で遊ぶとき、バイオリンもビオラも弾ける人は重宝がられて喜ばれます。
さらにチェロパートまで弾けちゃったら?
そんなあなたは引っ張りだこ!
1人で全パートできてしまいます。