中川恵バイオリン・ビオラ教室

バイオリンは「首ぱっこん」でしっかり体に密着させよう

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首ぱっこん

首ぱっこん

2021/07/28

■バイオリンの顎側の部分は凹凸の凸を横にしたような形、首は凹を横にしたような形をしている、と思いましょう。首にバイオリンが「ぱっこん」とはまり、且つ、動きがある状態がベスト。

顎当てや肩当てはフィット感が大事ですが、体のカーブとぴったり一致すると遊びがなくなり、弾いていて気持ち悪くなってきます。

京都の森悠子先生はレッスンで、子供たちにティッシュの箱を挟ませて、「首ぱっこん」の感覚を掴ませようとされます。薄めの箱がいいです。

うまく「首ぱっこん」ができないのは、体の使い方や体幹によるところが大きかったりします。まず首・肩・胸の周辺を見直して、それでもあまり楽になれないばあいは、体全体を見直しましょう。

 

■弾けるようになってくると、肩当てによって弾きやすさが変わることに気づきます。世の中にはいろんな肩当てがあることがわかり、いろいろ試したくなってきます。
しかしフィッティングの順番は、顎当てが先、それから肩当てです。

 

■バイオリンを構えたときに、鎖骨と下端フレームが少し触れるくらいがいいです。肩当てが発明される前は、ここにバイオリンを置いて弾いていました。

バイオリンの表板の高さは、低い方が安定して弾きやすいです。実際に距離のちがいを体験すると、よくわかます。

肩当てをはずしてバイオリンを鎖骨の上に置き、表板から下顎までの距離を埋める高さの顎当てを選びましょう。ぴったりより少し低めが、遊びがあって良いです。

楽器と顎当ての間にコルクを挟むと、数mm顎当てを高くすることができます。数mmより高くしたいばあいは顎当てを買い替えましょう。

顎当ての金具が当たって痛いことがあります。金具の形状を違うタイプのものにするか、布や皮などでカバーします。

 

■顎当ての上部の角が 首に当たるところに、アザができることがあります。跡が付いてるくらいはいいのですが、上から押し付けるように楽器を保持しているとひどいアザが出来たりします。
バイオリンの構え方・弾き方を見直しましょう。

 

■ビオラは、楽器の厚み+顎当てだけで、鎖骨から下顎までの距離が埋まってしまいます。バイオリンより大きくて重たいですから、身体を痛めないために顎当て・肩当てのフィッティングはより大切になります。首の短い人・小柄な人は、テールピースも低くなるよう選んで調整しましょう。

小柄な方がビオラを買うばあい中古で探すのも良い考えです。古い楽器は、木が縮んで、厚さも薄くなってきます。またメンテナンスで中をあけるたび、木が少しづつこすれて厚さが薄くなります。水分が抜けて重量も軽くなります。

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