中川恵バイオリン・ビオラ教室
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京田辺市役所ロビーコンサート

京田辺市役所ロビーコンサート

2019/10/23

今日は京田辺市役所のロビーコンサートに出演しました! (^^)

正面玄関を入ってすぐ左手のスペースで、お昼休みの時間帯に行われています。京田辺アンサンブルのエキストラで乗ったことはありましたが、今回はたった1人のステージです。

 

ピアノ伴奏を頼もうか迷ったのですが、バッハの無伴奏をしたかったこともあり、バイオリン独奏のプログラムにしました。考えたプログラムは以下の通り。

 

バラ色の人生

無伴奏バイオリン組曲 パルティータ第3番よりプレリュード

無伴奏バイオリン組曲 パルティータ第3番よりガヴォット

無伴奏チェロ組曲 第1番よりプレリュード

ジブリメドレー

ロンドンデリーの歌

 

お客さまは京田辺市民のみなさまです。ポピュラー曲とクラシック曲を半分くらいづつ。クラシック曲は、クラシックを知らない人でも聴いたことのある曲。ビオラも1曲入れよう。お昼休みなので長調。1曲くらいは短調。

 

 

ビオラの無伴奏は、ピアノ無しで1曲・・と考えた瞬間にきまり! これしかないでしょう。

バイオリン無伴奏のパルティータ3-1は、本番で弾きたくてうずうずしていたのと、軽快なものが1曲欲しかったのできまり!

少し難しい曲にも挑戦してみたかったのですが、初めての場所で、電磁波や化学物質も多そうなことから、身体のコントロールが幾分できなくなっても大丈夫そうな曲にしました。

 

私も大好きで、世代を問わず人気のジブリ。ジブリの名曲は短調のものが多いことから、これを短調の1曲にすることに。

好きなものをピックアップして、順番を色々変えながら、調をどこに合わせようか、途中で転調しようかなどと考えながら、つないで行きました。

 

 

バイオリン&ピアノが本来の曲は、ピアノ伴奏がなくても聴ける、ということを考えて選曲・アレンジしました。

フレーズ終わりで音を伸ばしているだけのところで、どうやってビートを保つかが課題。対旋律を入れてみたり、低音のフレーズを組み込んでみたり。色んな楽譜から探してきたり、自分で作ったり。オリジナル曲では裏拍から入るところを表拍にしたり、伴奏がなくても音楽が途切れないように腐心しました。

 

ピアノ伴奏があると、エネルギー(パワー)の休ませどころというのがあります。ピアノ伴奏がないと、ずっと高テンションを維持して曲終わりまで行かなければなりません。バイオリン1本だけのコンサートというのは、私にとって新たな挑戦でした。

そういえば馬渕清香 師匠も、ピアノ伴奏なしの「おひとりさま」コンサートを始めるとき、挑戦だと言っていました。

 

またそうは見えないようですが、MCを入れるのは苦手です。曲が終わってMCに入るとき、MCが終わって演奏に戻るとき、自分の中でスイッチを切り替えなければなりません。演奏モードへの戻し方を失敗すると、その曲全体がコケてしまいます。

 

ですからコンサートの直前は、「演奏→MC」「MC→演奏」の練習もします。MCから演奏へ戻るときは、身体感覚を作り直します。例えば「頭部から背中にかけてのセンターラインを意識しなおして、右肩甲骨を外側へ切り離す」と決めます。それを繰り返し練習します。

 

全体の流れのすべての箇所の段取りを決めておいて、「決めておいた通りにする」練習をします。それから「決めておいた通りにならなくても大丈夫」という練習をします。

 

 

今回初めてチャレンジしたことが、もうひとつあります。

ポピュラー曲はすべて暗譜にしました。その方が情感が込められるのではないか、もっと自由に弾けるのではないか、と思ったからです。しかし必ずしもそうではないことが、わかりました。

 

楽譜は、外部メモリのような役割を果たすものです。楽譜には、この音を強く、ここはテヌート気味、ここで加速して、などの書き込みがあり、読みながら弾くということは、記憶しておかなくてもいいのです。その分脳みそは別のことに使えます。

 

楽譜に書いてある通り、準備してきた通りに弾こうとすると、楽譜に書いてあること以内での演奏しかできません。楽譜を外部メモリとして使用して、自分の脳の使い方を変えることで、準備した以上の音楽ができる可能性があるのでした。

 

今回の暗譜は、入っているものを取り出すだけの作業になってしまいました。でも暗譜することで、楽譜を読みながら弾くのとは違った音楽ができる可能性が、あります。これからも試行錯誤していきたいと思います。

 

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