中川恵バイオリン・ビオラ教室
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弦楽アンサンブルレッスン シューベルト

弦楽アンサンブルレッスン シューベルト

2020/07/12

参加人数の上限を設定してアンサンブルレッスンを開催しました。枚方市や宇治市などからバイオリン5名、ビオラ2名、チェロ2名の生徒さんが集まってくれました。

席と席をすこし離し、扉を開け放して蚊取り線香を置きました。午前中だったので蚊はいなかったと思いますが。。

 

人数を制限したかわりに、普段は取り上げるのが難しい曲を選びました。

 

シューベルト

弦楽四重奏曲  第13番「ロザムンデ」より   第2楽章

作品番号は op.29 か D804 です。

 

シューベルトの弦楽四重奏曲では、この「ロザムンデ」と、第14番の「死と乙女」がよく知られています。

「ロザムンデ」は、最初 音楽劇として作曲された曲のなかの一部旋律を第2楽章に用いたことから、そのタイトルが付きました。オケでは、音楽劇の「ロザムンデ序曲」がよく演奏されます。

「死と乙女」も、先に歌曲として作られていた旋律を第2楽章に取り入れたことから、その名が付きました。

 

どちらも第1楽章と第2楽章が有名です。第1楽章はいずれも短調で、一度聴いたら忘れられない旋律ですが、楽しくアンサンブルするには少し向かないかもしれません。

 

 

さて、”直前まで行くか悩んでました” という生徒さんがいたの、アンサンブルレッスン始まって以来?の難曲。四重奏曲は大抵、1stバイオリン以外の3パートは易しめだったりするのですが、これは4パート公平に難しいです。

 

合わせるのは難しくなく、各パートを嚙み合わせるための交通整理はいりません。それぞれのパートが生きるように、役割に応じて表に出てしっかり聴こえるように、ダイナミックを決め、その箇所にふさわしい弾き方を決めてゆきます。みな大変に音程がよく、音色も美しいです。

音楽が盛り上がって accel. したいところが 技術的に難しく、速度が落ちてきます。停滞しないよう弾き方の修正をすると、ぐっと良くなりました。

 

レッスンの最中は みな硬い表情をしていたので、楽しんでくれているかな~と心配していたのですが、終わったら口々に ”楽しかった” と笑顔を見せてくれました。どうやら集中していたようです。”頭を使った” とも。

 

合奏のレッスンは、テンポ感がよくなければ中だるみします。話しおえたら即 小節数を指定して、すぐ弾き出します。話が長すぎたり、話おわってから弾きだすまで間が空くと、気疲れします。
アマオケでも、優れた指揮者/指導者さんは話し終えたらすぐ小節数を指示し、すぐ合奏を再開します。逆に言えば、このテンポ感に慣れないとアマオケの練習にはついていけません。

 

今回は人数が少なかったので、私も1stバイオリンを弾きました。

弾きながら聴くのは難しいのですが、生徒さんはこちらの方が楽しいかもしれません。

 

バイオリンを弾いていると、右指より左指に力がつきます。日常生活の指の使い方では、右利きの人は右偏重になるので、弦楽器を趣味に持つと左右のバランスが取れます。

 

雨ならビオラを持って行こうと、ビオラでチェロパートを弾く練習もしたのですが、残念?ながら晴れて電動自転車で出かけたたの、ビオラ持参は見送られました。

 

 

ベートーベンからロマン派の時代にかけての代表曲は、譜面通りに演奏すれば、それなりにアンサンブルが出来上がるものが多い気がします。

これまでのアンサンブルレッスンで、レッスン前とレッスン後の変化が一番大きかったのは、「風の谷のナウシカ」でした。

どのパートも楽しくて、アンサンブルレッスンを受けることで変化が感じられるような曲を、今後も探したいと思います。

 

次回は9月27日(日)午前、モーツアルトのクラリネット五重奏の第1&2楽章 です。クラリネットは八尾フィルの菊地良美さん。

 

アンサンブル後はJR同志社駅前の よつ葉カフェ へ。日曜は定休日なのですが貸し切りで開けてくださいました。ありがとうございました。

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