バイオリンは長距離走
2021/10/12
京都府京田辺市の「エチュードミュージックアカデミー京田辺」にて、ヘンデルのソナタ第3番を弾くことになりました。急な話でピアニストさんがおらず、無伴奏!で演奏いたします。10月16日(土) 14~15時過ぎ の小さな無料のコンサートです。京都南部近郊のご都合のつく方は、どうぞ観にいらしてください。
京都府京田辺市 興戸和井田13-9
◇近鉄京都線 興戸駅から1分
◇JR同志社前駅から4分
♫ ローザンヌ国際バレエコンクール
の模様が、今年もNHKで放映されました。
若手(15~18歳)を対象としたバレエ界のコンクールでは、最高峰と言えるでしょう。
将来を有望視される若者には、世界的なバレエ学校・バレエ団で学べる奨学金がもらえるなど、手厚いサポートが用意されているのも特徴です。
ローザンヌの決選で、熊川哲也が世界に衝撃を与えたパフォーマンスの映像を見たことがありますが、まるで空中で静止しているのではないかと思える跳躍力、抜きんでた身体のコントロール力で、素人目にも圧倒的なオーラがありました。
ほかローザンヌの特徴として、「医療関連書類の審査」というものが第一段階にあります。
バレエをしているとどうしても、見た目の細さや可憐さが気になり、無理なダイエットもしたくなります。
しかしプロになれば毎日踊るのが仕事となり、アスリート並みのスタミナが必要となります。
優秀な若者がプロになることを支援するコンクールなので、投資したからにはリターンして(育って)くれないと困る、という意図もあると思います。
バイオリンの世界も、パフォーマー(演奏家)であれば毎日何時間も体を酷使せねばならず、アスリートやバレエダンサーと同等の体力や身体能力、精神的なタフさが要ります。
天理楽器 京田辺校のバイオリン教室にも、バレエを習っている中高生の女の子が2人います。2人とも腕を大きく使うのが上手です。9月に八幡市文化センターで本番があり、整理券をもらって観にいったのですが、2人とも良く頑張っていました。
♫ ピアニストやバイオリニストになるには
何万時間くらいの修行、勉強がいると思いますか?
時間の単位は「万」です。
東京芸大や桐朋学園に入るような若者は、入学までに2万時間は使っているでしょう。
在学中に更に1万時間。
バイオリンを生業とできるようになるまでに必要な準備時間は、普通の職業と桁が違います。
ワタシ?
ワタシは、いかに 少ない時間 で上手になるか、の見本としては自信があります。
また、歳を取っても まだまだ上達できるよという見本としても、自信があります。
♫ ミュンヘンオリンピックのマラソン競技
で、断トツのタイムで優勝したフランク・ショーターという選手がいます。
彼はこんなことを言っているそうです。
マラソンは、才能とともに、人一倍の我慢力がいる。
練習量の多さが、走る速さに直結しているわけではない。
練習量の多さは、忍耐力とか、自制心の強化に役立っていると思う。
短距離ランナーは親から作ってもらえるが、長距離ランナーは自分自身の手で積み上げていくしか方法がない。
マラソンランナーに特別の才能はいらない。会社員が毎日オフィスで仕事をするように、私もただひたすら公園や大通りを走り続けているだけ。
♫ 牛か馬を飼ってみたい
と思っています。
年老いて乳が出なくなった牛や、現役を引退した馬を、お肉になる前に引き取りたいのです。
恐らくお肉になるのはまだ良い方で、粗大ゴミ扱いされ殺処分される動物たちが沢山いると思います。
ドリトル先生の本に、馬の養老院を作る話が出てきます。
私が超大金持ちだったら、どこか目立つところの広大な土地を買って、コンクリートをはぎ取り「大地の再生」方式で自然をよみがえらせ、一部を森にし、一部を自然農法の田畑にし、一部を産業動物たちの養老院にしたいです。
賭け事は興味ないのですが、馬の走っている姿が好きで、競走馬や調教師さんには興味があります。
尾形藤吉という調教師さんがいます。
名馬を数多く育てただけでなく、競馬界の人材育成にも多大な功績を残しました。
尾形さんはこんなことを言っています。
長距離に強い馬は、半分は血統だけれど、もう半分は訓練。
短距離は先天的な素質がある馬が勝つけれど、長丁場のレースは、馬が道中どれだけ辛抱できるかによって勝負が決まる。
競走馬というのは興奮すると走り出したくなるもの。でもその気持ちを騎手の命令が出るまでじっと抑える。これは才能ではなく、調教によってできようになる性質のもの。
♫ バイオリンは長距離走
バイオリンはスポーツでいえばマラソン、競馬なら長距離レースに似ています。
才能のある人よりも、やりたい気持ちの強い人、諦めの悪い人が、上手になるんです。